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電動機とエンジン機 [その他]

電動機とエンジン機を比較する事は少し条件を絞らないと多岐に渡って大変なので、練習をする場合(おおよそ、ホバリングから、ループ・ロール・背面あたりまでと考えて)を想定して比較してみます。
あくまで私が経験してきた事をもとに私の考えで書いています。

その他、エンジン機は音がうるさい、油まみれになって片付けが大変や、電動機はバッテリーの充電が大変、初期投資が大きいなどは考えないでおくことにしておきます。

似たような機種( T-REX 600 ESP と NSP )で比較します。

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T-REX 600 ESP

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T-REX 600 NSP

【始める時】
電動機は、50クラスになっても基本的に小型機のノウハウをそのまま持っていけます。
大型になりますので、バッテリーやアンプのハンダ付け、電圧が大きい事に対する注意が必要ですが、より一層注意するということで、基本的なところは同じです。
スロットルカーブやピッチカーブも似たようなセッティングになります。
フライトは、T-REX 500 などをそのまま大きくした様なフィーリングです。

エンジン機は、特別なノウハウが必要だと思います。
エンコンサーボは、必ずセンターでスロットルのセンターに来ること、スローもハイも等ストロークで動くようにセッティングする必要があります。エンジンストップの設定や、上空に行くようになったら、ホールドの設定もしておかなければなりません。
出来れば、経験者の方がそばにいらっしゃった方が、いろいろな初期トラブルに対応し易くなります。
機体の振動が出ますので、メカのマウント方法や普段から緩み等が無いか十分注意しておく必要があります。(緩みは電動機でも注意は必要ですが)

【フライトのフィーリング】
ESP と NSP はフレームの構造以外は諸元は同じなので、似た様な感じのはずですが、ホバリングに慣れてから上空に行くまでは、エンジン機の方が時間がかかりました。
エンストが気になるとか、エンジン音による心理的なものとかですが、電動機ではリポの慣らしが終わったら、すぐに背面に入れる事ができました。
上空を流すにも、気楽さは電動の方が上に感じます。
T-REX 600 は、低回転ではミソスリが出やすいですが、電動機だと少しスロットルカーブを上げると治ります。エンジン機はホバリング時は 1600rpm ぐらいの回転で維持した方が良い(エンジンが焼けないように)と言われているので、この辺りではミソスリが起きやすいです。AIRSKIPPER 50 などはそうでも無いのですが。

【練習による違い】
上空は電動機の方がやりやすいと書きましたが、ホバリング中心の静演技ではエンジン機に分があるように感じます。
ESP では、アイドルアップに入れると 5 〜6分ですが、 NSP は私の甘めのニードル設定で9分強、マルさんの機体なら絞り込んであるので、軽く13分以上フライトします。
この時間差は、じっくりホバリング練習している時には大きいです。
電動機では、バッテリーを用意してフライト回数を増やせますが、1フライトの持続時間は練習に影響があると思います。今でも、ホバリング練習だけには NSP を使おうかとも思ったりします。

【注意点】
電動機には、アンプの不良や接続系のミスで動力が停止してしまう場合がありますが、エンジン機にはエンストという問題がついてまわります。背面演技用にサブタンクをつける場合もありますが、またこれが原因でトラブったりする事もあります。
エンジン機は、ニードル設定もなかなか難しいものです。これはトップクラスの人でも、気温、湿度、高度の違いによってベストにセッティングできるとは限らない究極のものです。

【その他】
エンジン機のメリットはなんと言っても、満足感でしょう。
ホバリングをしているだけでも飛ばした気になれます。4フライトくらいするだけで十分満足できます。

ちょっと脱線してしまいましたが、T-REX 500 (又はその他の 500 クラス)を経由しないのであれば電動機を、500 クラスを経由するなら、エンジン機を選択するというのはいかがでしょうか。

500 クラスも背面飛行は安定していますよ。

将来、90クラスを電動でと思ってる方は、ノウハウの積み重ねができる電動ですけどね。