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塗装の実際 [その他]

塗装にかかります。

今回は、一度塗装されたボディの塗料をはがさず、表面のみペーパー掛けしてクリアをスプレーするという工程で実施しました。
目標は、クラックの入っているところの進行防止と買った時の艶を蘇らせることです。

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表面のペーパー掛けをします。
1000番の耐水ペーパーと水を用意します。
クリア掛けしたものにバフ掛けする場合は2000番くらいのものが必要ですが、今回は塗装表面に傷をつけるのが目的なので1000番を使っています。

水をつけながら、表面を削り過ぎないように注意して、できれば梨地の部分がなくなるまで慎重にペーパー掛けします。
本機の場合、文字の部分は塗装かシールかわからなかったので、文字の上は少なめにペーパー掛けしました。

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片面ペーパー掛けしたところ。
キャノピーの黒の部分に若干梨地が残っていますが、あんまり気にしなくても大丈夫でしょう。
通常、色塗装をした後、ペーパー掛けして色の境目部分の段差をとってクリアをかけますが、本気の場合段差がそのまま残っていたので、段差がなくなるまでペーパー掛けしました。
市販の大量生産のものでは、そこまで手間はかけられないのだと思います。
プロの塗装したボディなどは段差などなく、本当に透き通るような塗装になっていますね。(お値段張りますが)

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もう片方もペーパー掛けをしました。
特にエッジの部分は力を抑えめにペーパー掛けしないとすぐに塗装が落ちてしまいます。
塗装が落ちた粉が表面に付着していますので、洗い流して、さらに脂分がついている(指紋など)のでアルコールなどで十分に拭いて次の工程に進みます。

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本日はフロントボディだけだったので簡易的に固定しています。
固定しておいても、缶スプレーなので移動しながら塗装できます。
フルボディを塗ったりする場合は、あらかじめ固定器具を考えておいた方が良いと思います。

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黒い平たいのは鉄製のブックエンドです。その上に立っているのは、エンジンの芯だしに使ったダイヤルゲージの固定台です。

先日購入したウレタン2液性の缶スプレーは、30回ほど降って、下の方からくいのようなものを押し込み、逆さにして5〜10分放置、正立に戻して30回降って塗装開始という段取りでした。

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フロントボディだけなので、そんなに重さは気にせず、3回に塗り分けました。
(本当は一度でも良い)
写真は2回目後です。キャノピーの黒い部分は鏡面のようになっています。
ウレタン塗料のいいところはこの状態でそのまま肉やせせず硬化することです。(重いですが)

塗料の膜が薄いと梨地またはさざ波のようになり、厚いと垂れます。塗り具合が難しいのですが経験を積むしかありません。
厚く塗っても梨地や垂れた状態になったら、表面をペーパー(2000番)で磨いてバフ掛けする方法もあります。
今回は面倒なので、クリアのみで表面が綺麗だったらそのままにしておこうと思います。

今度フルボディに挑戦するときは紹介したいと思います。


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